本当は、半分のエアコンで十分です。
実は、ほとんどの建物が「あること」をしていないせいで、本来必要なエアコンの2倍のエアコンを使っています。
最近のエアコンは能力が高いので、実はほとんどのケースでオーバースペックなエアコンを導入しています。
建物を冷やそうとする前に、まず建物が熱くなることを防ぐだけで、今の半分のエアコンだけで十分冷えるようになるんです。
事実、私たちが施工した町田市の菓子問屋さんの倉庫は、設備屋さんに「10kWのエアコンを3台入れないと冷えないよ」と言われましたが、実際には6kWのエアコン一台だけで、来た人がびっくりするほど涼しく保たれています。
建物が熱くならないようにするには
熱の伝わり方には、下の3つの方法があります。
伝導
直接触れている部分から伝わる熱の移動方法。
アイロンなど。
対流
熱を持った空気や水が移動して伝わる熱の移動方法。
ドライヤーなど。
輻射
赤外線などの電磁波として放出され、物体に当たって熱を発生させる移動方法。
赤外線ヒーターや電子レンジなど。
これまでの日本の建築業界では、「伝導」と「対流」が建物の暑さの原因だと考えてきました。
その対策として、伝導の速度を遅くし、対流を発生させない断熱材を使用してきました。
しかし、ペンシルバニア州立大学が、建物の空間における熱移動の約75%は輻射によると報告。
他の米機関も、熱い壁から冷たい壁への熱の移動は65~80%が輻射によるとの見解で一致しています。
断熱材は「伝導」と「対流」を防ぐことはできますが、大部分を占める輻射による熱移動を防ぐことはできません。
熱移動が起こるということは、その分空調にエネルギーが必要になるということ。当然、気温を保つためにより空調費がかかることになります。
リフレクティックスは、電磁波として放出された熱を99%反射するので、輻射による熱移動を防ぐことができます。
そのため、建物の内側の温度変化が起こりづらくなり、気温を一定に保つために必要な空調費が平均で60%程度削減されます。