こんにちは、株式会社プラスアルファの島田です。
突然ですが、暑い工場は、月に2,000万円も損しています。
工場が暑い、、、けどエアコンを導入するのはお金がかかりすぎる・・・
そう思っている企業様は多くいらっしゃるかもしれません。
ですが、実は、
工場が暑いというだけで、金銭的に大きな損失がある
のをご存じでしたか?
なぜ、工場が暑いと金銭的に損をするのか?
まずは実際に2,000万円を失っていた姫路市役所のお話をさせてください・・・
7~8月の冷房の設定温度を25℃にしたら、2ヶ月で4,000万円も浮いた話
姫路市、冷房を28℃から25℃にする。
2019年7月、姫路市が「冷房の設定温度を28℃から25℃にする」と発表しました。
この話に聞き覚えがある人もいるかもしれません。
当時、環境省は省エネやクールビズの推進中。
設定温度は28℃にするようにと大々的に運動していたころです。。
姫路市のこの発表は、環境省の方針に逆らうことになります。
そのため、当時大きな注目を集めました。
28℃から25℃にした結果
2019年の7月~8月、姫路市はエアコンを25℃設定で運用。
10月に、検証結果を発表しました。
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結果1.残業時間がすごい減った
・7~8月の職員の残業時間が17,034時間減少
結果2.人件費がすごい減った
・人件費が4,000万円減少
これは残業代が減ったからですね。
驚きの数字です。
結果3.電気代が減った
・電気代が130,466円減少(1.8%減)
庁舎の稼働時間が減ったからでしょうか。
結果4.ガス代が増えた
・ガス代が201,112円増えた(6.3%増)
結果的に、光熱費は前年同期間と比べて約7万円ほど増加しました。
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室温と作業効率には大きな関係がある
室温が1℃上がると、作業効率は2.1%DOWN
2004年に日本のコールセンターで行われた実験があります。
室温と、従業員が電話を取る回数・タイピング数を測定する実験です。
実験の結果、判明したことは、
「室温が25℃から26℃になると、作業効率が2.1%下がった」
という事実でした。
この実験は、暑さが効率を下げることを証明しています。
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(余談ですが、寒さの実験もアメリカで行われました。
アメリカのコーネル大学の教授ら3人が行った実験
2005年、コーネル大学の3人の教授が
フロリダの保険会社で実験をしました。
フロリダは暑い地域で、一年中ガンガンに冷房が効いています。
フロリダの会社は、冷房の効きすぎで寒いところが多いそうです。
そこで、「20℃だった室温を25℃に」して、
パソコンを使って働く女性を調査したところ、
タイピングミスが44%減少し、タイピングの速度も150%上昇した
という結果がでました。
この実験の結論として、3人の教授は
「快適な温度を保つことで、一人あたり1時間2ドル多くの収益を生み出す」
と述べています。
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さて、本題に戻ります。
日本のコールセンターでの実験結果では、
25℃→26℃で作業効率が2.1%下がった
ということでした。
じゃあどうして28℃と決められているのか?
そこには、環境省の誤解がありました。
28℃は快適な温度じゃない
28℃という決まりは何を基準にして決められたのか?
1970年に制定された、「建築物衛生法」という法律をもとにしていると考えられます。
この法律では、
「きれいで安全な建物にするために、温度は17~28℃に管理しましょう。」
と決められています。
クールビズの28℃は、この基準の上限から決められたと考えられます。
しかし、この17~28℃という温度は、快適な温度ではありません。
許容できる最低限度の温度です。
「28℃だと快適だよ!」という話ではなく、
「28℃なら、ギリギリなんとかまあ許せるかな…」
という数字なわけです。
そのため、28℃を推奨するのは間違っています。
17~28℃と決められている建築物衛生法は、
「ビルディングの環境衛生基準に関する研究」
という研究をもとに決められました。
この研究では、冷房をつける場合の推奨値は22~24℃とされています。
僕が中学生の頃は、教室の冷房の設定温度は29℃で固定されていました。
今では、もう少し涼しい設定になってるみたいですね。
この話が工場とどう関係があるのか?
工場の売り上げと作業効率は直結している
工場の売り上げは、どれだけ仕事を回せるかによって変わります。
(もちろん、仕事があるかにもよりますが。)
そのため、工場というシステムの基本的な理念は
徹底的な効率化であると思います。
そして、実験で証明されているように、
快適な室温で作業効率は上がります。
人件費はエネルギー費用の100~200倍
2014年に公益財団法人空気調和・衛生工学会が発表した
「我慢しない省エネへ —夏季オフィスの冷房に関する提言—」
によると、日本や米国のような先進国では、
人件費はエネルギー費用の100~200倍にまでなるそう。
人件費を0.5~1%削減すると、
エネルギー費用全額と同額になるということです。
作業効率の改善を人件費に換算すると、
室温を快適にすることは、とても費用対効果が高いです。
つまり、
もし「お金がかかるから・・・」と考えて、
工場が暑さに対処をしてないなら、
受け取れるはずの売り上げを手放している
可能性があります。
かといっても、導入費用は高い
だからといって、エアコンの導入費用は高いです。
月々の電気代金も馬鹿にできません。
工場が大きくなればなるほど、
イニシャルコストも、ランニングコストも跳ね上がります。
そこで、弊社がおすすめしているのは、
ランニングコスト0円の暑さ対策。
建物を「冷やす」のではなく、
熱くならない建物にする工事です。
これは、日本で一番大きい企業(某自動車メーカー)や
某O製紙などの大企業にずっと採用されている方法です。
気になる方は詳細をチェックしてみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
あなたはどう思いましたか?
ぜひコメント欄で教えてください。
それではまた。
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