株式会社プラスアルファ|島田

2022年1月13日5 分

「工場が暑い」←それ、月に2,000万円損しています。

こんにちは、株式会社プラスアルファの島田です。

突然ですが、暑い工場は、月に2,000万円も損しています。

工場が暑い、、、けどエアコンを導入するのはお金がかかりすぎる・・・

そう思っている企業様は多くいらっしゃるかもしれません。

ですが、実は、

工場が暑いというだけで、金銭的に大きな損失がある

のをご存じでしたか?

なぜ、工場が暑いと金銭的に損をするのか?

まずは実際に2,000万円を失っていた姫路市役所のお話をさせてください・・・


7~8月の冷房の設定温度を25℃にしたら、2ヶ月で4,000万円も浮いた話

姫路市、冷房を28℃から25℃にする。

2019年7月、姫路市が「冷房の設定温度を28℃から25℃にする」と発表しました。

この話に聞き覚えがある人もいるかもしれません。

当時、環境省は省エネやクールビズの推進中

設定温度は28℃にするようにと大々的に運動していたころです。。

姫路市のこの発表は、環境省の方針に逆らうことになります。

そのため、当時大きな注目を集めました。

28℃から25℃にした結果

2019年の7月~8月、姫路市はエアコンを25℃設定で運用。

10月に、検証結果を発表しました。

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結果1.残業時間がすごい減った

  ・7~8月の職員の残業時間が17,034時間減少

結果2.人件費がすごい減った

  ・人件費が4,000万円減少

  これは残業代が減ったからですね。

驚きの数字です。

結果3.電気代が減った

  電気代が130,466円減少(1.8%減)

  庁舎の稼働時間が減ったからでしょうか。

結果4.ガス代が増えた

 ・ガス代が201,112円増えた(6.3%増)

結果的に、光熱費は前年同期間と比べて約7万円ほど増加しました。

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室温と作業効率には大きな関係がある

室温が1℃上がると、作業効率は2.1%DOWN

2004年に日本のコールセンターで行われた実験があります。

室温と、従業員が電話を取る回数・タイピング数を測定する実験です。

実験の結果、判明したことは、

「室温が25℃から26℃になると、作業効率が2.1%下がった」

という事実でした。

この実験は、暑さが効率を下げることを証明しています。

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(余談ですが、寒さの実験もアメリカで行われました。

アメリカのコーネル大学の教授ら3人が行った実験

2005年、コーネル大学の3人の教授が

フロリダの保険会社で実験をしました。

フロリダは暑い地域で、一年中ガンガンに冷房が効いています。

フロリダの会社は、冷房の効きすぎで寒いところが多いそうです。

そこで、「20℃だった室温を25℃に」して、

パソコンを使って働く女性を調査したところ、

タイピングミスが44%減少し、タイピングの速度も150%上昇した

という結果がでました。

この実験の結論として、3人の教授は

快適な温度を保つことで、一人あたり1時間2ドル多くの収益を生み出す

と述べています。

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さて、本題に戻ります。

日本のコールセンターでの実験結果では、

25℃→26℃で作業効率が2.1%下がった

ということでした。

じゃあどうして28℃と決められているのか?

そこには、環境省の誤解がありました。

28℃は快適な温度じゃない

28℃という決まりは何を基準にして決められたのか?

1970年に制定された、「建築物衛生法」という法律をもとにしていると考えられます。

この法律では、

「きれいで安全な建物にするために、温度は17~28℃に管理しましょう。」

と決められています。

クールビズの28℃は、この基準の上限から決められたと考えられます。

しかし、この17~28℃という温度は、快適な温度ではありません。

許容できる最低限度の温度です。

「28℃だと快適だよ!」という話ではなく、

「28℃なら、ギリギリなんとかまあ許せるかな…」

という数字なわけです。

そのため、28℃を推奨するのは間違っています

17~28℃と決められている建築物衛生法は、

ビルディングの環境衛生基準に関する研究

という研究をもとに決められました。

この研究では、冷房をつける場合の推奨値は22~24℃とされています。

僕が中学生の頃は、教室の冷房の設定温度は29℃で固定されていました。

今では、もう少し涼しい設定になってるみたいですね。


この話が工場とどう関係があるのか?

工場の売り上げと作業効率は直結している

工場の売り上げは、どれだけ仕事を回せるかによって変わります。

(もちろん、仕事があるかにもよりますが。)

そのため、工場というシステムの基本的な理念は

徹底的な効率化であると思います。

そして、実験で証明されているように、

快適な室温で作業効率は上がります。

人件費はエネルギー費用の100~200倍

2014年に公益財団法人空気調和・衛生工学会が発表した

「我慢しない省エネへ —夏季オフィスの冷房に関する提言—」

によると、日本や米国のような先進国では、

人件費はエネルギー費用の100~200倍にまでなるそう。

人件費を0.5~1%削減すると、

エネルギー費用全額と同額になるということです。

作業効率の改善を人件費に換算すると、

室温を快適にすることは、とても費用対効果が高いです。

つまり、

もし「お金がかかるから・・・」と考えて、

工場が暑さに対処をしてないなら、

受け取れるはずの売り上げを手放している

可能性があります。


かといっても、導入費用は高い

だからといって、エアコンの導入費用は高いです。

月々の電気代金も馬鹿にできません。

工場が大きくなればなるほど、

イニシャルコストも、ランニングコストも跳ね上がります。

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最後まで読んでくださりありがとうございました。

あなたはどう思いましたか?

ぜひコメント欄で教えてください。

それではまた。

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